第10話

「ブロックス」

  • ●2~4人用
  • ●7歳以上
  • ●所要約20~30分
  • ●現メーカー:
    マテル・インターナショナル(アメリカ)
  • ●作者:ベルナール・タビシアン
  • ●初版発行:2000年フランス
  • ●2002年 ドイツゲーム大賞 最終候補

自分の色の、テトリスに出てきそうなさまざまな形のピースを、マス目の盤面に1つずつ、互いに角だけの接触で延長するように配置していき、より多く自分のピースを置く陣取りゲーム。
誰にでもすぐに解る極めて簡単なルールで、空間をうまく利用しつつ的確なピースを選んで配置していきながら、盤上のあちこちで発生する領域争いのどこを優先的に対処するかが悩ましく頭をひねります。さまざまな戦略を思いついて何度でも遊びたくなることでしょう。パズルのように頭を使いながら、子供でもじっくり集中して考えられます。2人、3人用では変則的なルールになりますので、4人用と割り切って遊ぶのが良いでしょう。
過去、2人専用の小型版『ブロックスデュオ』や、ピースが立体になって三次元的にせめぎ合う、『ルミ』というゲームが元になった『ブロックス3D』など、ブロックスシリーズとしてバリエーションが発売されました。

「レディース&ジェントルメン」

  • ●4~10人用
  • ●14歳以上
  • ●所要約30分
  • ●現メーカー:リベリュー(フランス)
  • ●作者:ロイック・ラミィ
  • ●初版発行:2013年

役と妻役のペアが、他の夫婦ペアよりも豪華な衣装で舞踏会に出られるように、夫たちだけで交易を競い合ってお金を稼ぎます。かたや、妻たちはその夫の稼ぎを当てにして、衣装の組み合わせを考えて欲しいものを選び、夫にたくさんおねだりするゲーム。夫は稼ぎが多かった時は妻の期待に応えられて誇らしげになり、かたや「ごめん、今日は稼ぎが少なくてバッグしか買えないんだ・・・」となった時はとても申し訳ない気持ちになります。
人類史で繰り返されてきた、妻の「美味しいものが食べたい」「城が欲しい」「王位が欲しい」といった果てしない要望に、夫が「愛する女性が喜ぶなら・・・」と応える、男女の関係を揶揄するような「甲斐性」が問われて盛り上がります。ルールと衣装選びの情報量はわりと多めなので、遊ぶのは複雑なものに慣れている大人が適しています。
夫役は男性が、妻役は女性が担当するのがおすすめですが、時には立場を変えてみるのもいいでしょう。